雪ノ下が咲いた。
塔のように建った花輪は、ま白の二つの花弁が仙人の髭ように垂れ下がり砂糖菓子の様。
野ばらが咲いた。
砂糖を振り掛けたようなバラの咲き乱れに、黒のアゲハがひらひら舞う。
ウツギ(ミツバウツギ科) ツクバネウツギ(スイカズラ科) コゴメウツギ(バラ科) ウコギ(ウコギ科) ミズキ(ミズキ科)
藁科の川沿いに白い花がある。ポチは単車に乗り川沿いの道を走る。
山百合の茎が対生の葉を広げながら幾段も伸びている。7月になれば、白く大きな花弁を広げ香りを放つのだろう。
ヨロヨロと走りながら、川を見、そして、山を見ているポチは時間の観念が無く詩わない詩人の如く。
ポチは川漁師だ。
鮎漁が始まる。